ゆめ和の食事で大切にしていること
《なぜ自園調理なのか》
食事を作っている給食室の職員も一緒に食事をし、子ども達の食べる様子を見ながら、食材の大きさを変えたり、子ども達の成長に合わせた食事を提供しています。保育と給食室が連携を取りながら、より良い食事を提供できるよう話し合いをし、すぐに子ども達にフィードバックできるようになっています。食材にもこだわり、適時・適温でおいしい食事を提供し、衛生面にも気をつけ安心・安全な食事を作っています。
《ゆめ和が大切にし続けていること》
ご飯(米飯)を食べる時には麦茶を提供しています。栄養価のことを考えて・・・ご飯+牛乳の組み合わせはゆめ和ではしません。日本人として食事のときにはお茶(麦茶)を飲むところにこだわり、食事(お昼やおやつ)でカルシウムが取れるようなメニューを考え、工夫をしています。
苦手なものを無理強いして食べさせるのではなく、どうしたら食べられるようになるのか(味付け、切り方、見た目等)保育士と栄養士が一緒に考えています。少ない塩分で、子ども達も大人もおいしいと感じられる食事を目指し、だしをしっかりとっています。食材だけではなく、食器・食具にもこだわっています。
~こだわりの食材~
お米 北海道の蘭越産 ななつぼし
醤油 秋田県の醸造元
だしをとる昆布やかつお節、煮干、ひじきや切干大根は築地の場外市場から取り寄せています。干ししいたけは山梨県から取り寄せていて、定期的にセシウムの検査をしている信頼のできるお店から取り寄せいています。子ども達の食べている様子を見て、食材の切り方はこれでよかったのか、味付けなども検討して次回にすぐにつなげられるようにしています。
《食材を大切にした和食中心のごはん・日本の伝統食》
旬の食材を使用し、栄養価のバランスだけではなく、料理の組み合わせ、彩りも考えながら献立を立てています。旬の食材は栄養たっぷり!その時期の美味しいものを献立に取り入れています。
だしも毎朝とっているので、ほかほか組(給食室)の前を通ると色々な香りを楽しむことができます。また、使用する旬の食材がカウンターに出ていることもあるので、調理する前の食材を見たり、触ったりしています。
日本の伝統文化を大切にし、四季折々の行事食や郷土料理を献立に取り入れ『食』から日本を伝えています。春はそら豆やグリンピースのさやむき、夏はとうもろこしの皮むきなどを子ども達に手伝ってもらい、食材に触れる経験もしています。園庭での夏野菜の栽培を通して、自分達が作った野菜の成長を楽しみにし、収穫したものをみんなで食べる喜びを感じています。秋は十五夜や十三夜でお月見団子を作り、さんまの炭火焼きを園庭で行うのを間近でみて、五感で旬の食材を味わいます。冬はクラスみんなで土鍋を囲んで、鍋料理を食べます。和食中心ですが、中華の日、洋食の日もあり沖縄メニューの日、北海道メニューの日など、1か月毎日違うメニューの献立になっています。
午後のおやつも手作りで、絵本の「ぐるんぱのようちえん」に出てくる大きなビスケットを焼き、クラスのみんなで割り、分けて食べるメニューもあります。豆乳プリンや小松菜のケーキ、さつまいもむしパンなど甘いおやつだけではなく、おにぎりや焼きとうもろこし、焼き芋など季節に合わせて食材を味わうメニューもあります。おやつのメニューによって麦茶や牛乳、ミロ、ジョアなど飲み物も変わります。
《食具・食器》
ゆめ和では基本的には手づかみ食べはしないよう、自分で食具が使えるようになるまで保育士が介助をして食事をしています。手首を返す遊び(シャベルやお絵かき等)の中で食具の練習をして輪スプーン・輪フォークから使い始めます。持ち手が輪の形状の食具は、親指が上になるような持ち方の練習になり、柄のある食具や箸に移行しても、正しい持ち方になるようにそれぞれの段階で伝えています。
食器は乳児の汁椀、子どもの使用しているコップ、デザート・おやつの皿以外、全ての食器は陶器のものを使用しています。本物の食器を使うことで、割れないよう大切に扱うようになります。また、ワンプレートでは味が混ざってしまうので、ゆめ和では1品ごとにしっかり味わうことを大切に食器もご飯、おかず、小鉢、汁椀(デザート)とそれぞれ分けて使っています。
食器の色合いも含めて料理をし、和食・洋食・中華と料理に合わせて食器を変えています。和食でも煮物、焼き物と主菜皿の使い分けをしています。給食室でクラスごとに大皿に盛られた料理を、保育室では子ども達の目の前で、それぞれの食べられる量などのやりとりをしながら配膳をしています。
食事のマナーや姿勢だけではなく、食器の置き方や持ち方も正しく持てるよう伝え、子ども達が大人になった時「人として必要な力」を養っています。
《その他》
横浜市の食物アレルギー対応マニュアルに準じて、食物アレルギーをお持ちのお子さんには、医師の指示に従って原因物質を完全に除去した食事を提供しています。
離乳食もお子さんそれぞれの発達段階にあわせた食事を提供しています。ご家庭で食べたことのある食材の聞き取りをして、それをもとに献立を立てています。家庭と園が連携して離乳食を進めていきます。